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関節リューマチは免疫異常により関節を取り囲んでいる滑膜が炎症を起こす自己免疫疾患です。発症のメカニズムはよく分かっていませんが、免疫異常により関節軟骨のK型コラーゲンを"異物"と誤認識して、これに対する抗体を作ってしまい、関節に著しい炎症反応を起こすことが原因の一つとして考えられています。よって軟骨成分を幾ら補給しても症状の改善はほとんど期待できません。
免疫とは本来、体内に侵入した細菌やウィルスなどの異物を攻撃して体を守る機能で、その役目を担っているのが免疫細胞という特殊な細胞です。免疫細胞には見張り役、指令役、兵隊役などのいくつかの種類があり、血液やリンパ液に乗って全身を巡っています。そして細菌などの異物を見つけると、攻撃を仕掛けて排除するのです。この攻撃に使われるのが免疫細胞から分泌される化学物質で、攻撃を受けるとその部分に炎症が起きます。風邪を引いた時に喉が赤く腫れて痛くなるのは、喉の粘膜に侵入したウィルスが免疫細胞に攻撃されて、その部分の粘膜が炎症を起こしたからなのです。
ところが、この免疫機能に異常が起こり、攻撃しなくてもよい自分自身を異物と勘違いして、攻撃してしまうのが自己免疫疾患です。花粉症やダニアレルギーなども免疫機能の異常によって引き起こされる病気ですが、これらは本来ならば攻撃する必要のない花粉やダニを、免疫細胞が攻撃するようになってしまったために起こリます。自己免疫疾患の場合は自分自身の体を作っている物質が標的になるわけですから、外から入ってくる花粉やダニが標的の場合よりも事態は深刻です。
しかしいずれにせよ、なぜ攻撃する必要のないものを攻撃するような事態が起こるのか、原因はまだはっきり分かっていません。
関節リューマチでは、ウィルス感染などをきっかけに、まず最初に関節を包んでいる滑膜に炎症が起こります。本来ならば滑膜に感染したウィルスが全滅すれば攻撃を止めるはずの免疫細胞が、なぜかウィルスが全滅しても攻撃を止めずに、自己である滑膜を攻撃し続け、炎症がどんどんと広がっていくのです。滑膜からは関節の潤滑剤である関節液が分泌されていますが、滑膜が炎症を起こすと滑膜の細胞が増殖して関節液がどんどん分泌されるようになります。これが俗に「水がたまる」といわれる状態で、放っておけば関節が腫れていきます。
関節液には滑膜に炎症を引き起こした免疫細胞が沢山含まれているため、次の段階ではこの免疫細胞が骨の先端を被っている軟骨を攻撃し、破壊してしまうのです。滑膜だけでなく軟骨まで攻撃されるのは、厳密にいえば免疫細胞の標的は非変成K型コラーゲンであり、滑膜にも軟骨にも非変成K型コラーゲンが含まれているからです。
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